けがをしたとき、「このきずって、跡がのこらないだろうか」「早く綺麗に治したい」と思います。 これがお子様であったり、お顔であれば、さらにご心配になられます。
形成外科は創傷（きず）を専門的に診療する科です。
切り傷・擦り傷などの外傷に対し、形成外科的な特殊な処置・縫合などの治療を行いベストな対処を致します。

やけどをしたら、第一に患部をすぐ冷却することです。
最初の冷却が不十分ですと、軽く済むはずのやけどが深くなり、 治りが悪く痕が残ってしまう可能性があります。
水道に直行して、衣服の上からでも流水で15分から30分冷却します。 水道水がない場合や、保冷剤をハンカチなどでくるんだものを使用してください。

やけどは、皮膚へのダメージの程度に応じて大きく３段階（Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度）に分かれます。 受傷直後の程度判定は困難なケースが多く、数日経過してからはっきりする場合がほとんどです。
やけどの面積が広い場合は、総合病院での入院管理が必要なことがあります。
治療にはやけどの程度に応じた対応が必要になります。
湿潤療法や治癒後のきずあとを含めたアフターケアも診療しています。

先天性(生まれつきのもの)、後天性(徐々に出現したもの)、良性、悪性問わず対応いたします。 確定的な診断となると、腫瘍を一部切除し、顕微鏡で細胞を調べる検査（病理検査）が必要です。
顔面も含めた全身の「できもの・皮膚腫瘍」に対し、単純切除・摘出、皮弁形成手術、 植皮手術、レーザー（保険適用外）などの方法を用いて治療します。
形成外科医としてただ切除するのではなく、できるだけ目立たない傷跡(瘢痕)になるように心掛けて、手術を行います。

料金

ほくろは母斑細胞というメラニンを作る細胞が増えてできる皮膚の良性の腫瘍(できもの)です。 母斑細胞の数や母斑細胞が作っているメラニンの量によって、平坦なものや盛り上がっているもの、 色も黒色から濃い茶色、薄い茶色、肌色まで見え方は様々です。
当院では、メスによる切除、炭酸ガスレーザーによる切除を行います。
検査を希望される場合や悪性が疑われる場合は、全例メスによる手術治療となります。
レーザー治療は自費治療になります。
場所や大きさを考えて、キズが少なくきれいな仕上がりになるように、 適切な方法を使い分けて行っています。

料金

色は褐色調が多く、大きさは数mmから2～3cmくらいで、 わずかに盛り上がるものから突出したしこりになるものがあります。
アンチエイジングの観点から考えると、肌老化を感じさせ、若々しくありません。 また、多発すると、自分でも見た目が気持ち良いものではないなと、思ってしまいます。

炭酸ガスレーザーによる治療がおすすめです。（レーザー治療は自費治療です）
炭酸ガスレーザーは周囲組織への影響を最大限抑えるように工夫されているので、 愛護的な除去方法と考えています。
少し擦り剥けた状態になるため、数日軟膏を塗布しておいていただければ綺麗に治ります。
他の治療法としては、大きいものは手術することもあります。

料金

レーザー治療

睫毛内反症は、睫毛が、黒目の角膜に接触し、異物感や涙が多い、 充血、眼脂（めやに）などの症状が生じます。
原因は先天性（乳幼児期から）、加齢性、瘢痕性（ケガや眼の病気の痕）などで生じ、 原因と重症度によって、手術方法を選択します。

多汗症

脇の多汗症の原因はエクリン汗腺から多く汗が出る症状であり、程度にもよりますが、 通常はグレーのシャツは恥ずかしくて着られない、一日に何度も着替えることがあるなど、 日常生活に支障を来します。
治療としては保険適用の外用剤（エクロックゲル）などがあります。 最低6週間使い続けることで約6割の方に効果を示したという臨床研究が報告されています。

より強力な効果を期待する方にはボトックス注入治療がおすすめです。
重度腋窩多汗症と診断した場合は、成人の場合は保険でボトックス注射を行っています。
それ以外は、自費にて治療を行っております。

わきが

わきがの原因はアポクリン腺から分泌される汗です。 汗自体は無臭ですが、皮膚表面の細菌（常在菌）によって変性することで臭いを発するようになります。
治療としては外用剤、ボトックス注入治療（自費治療）が主流です。

料金

ボトックス

陥入爪は、爪が肉に食い込む事により、炎症・化膿などを起こし、 痛みを伴っている状態です。
軟膏を塗布して治療する場合やテープ固定・ワイヤー固定などもあります。
陥入が強度で難治性であれば手術が必要となります。 手術は、爪の食い込む部分のみを根元から切除し、 爪を作る根元（爪母）の細胞を薬品もしくは熱で破壊して、 爪の食い込む部分が今後生えてこないようにする方法です。